2020.01.31
集客
一口メモ
その他

ホームページ集客は「成功する」ことを考えるのではなく「成長する」ことを考える

山際茂樹

こんにちは。日本ビルダーズの山際です。個別の相談に乗っていると「ホームページ集客で成功したい」ということをおっしゃられる方がおられます。しかし、何十社も制作に携わってきて思うのが、ホームページは「成功する」ではなく「成長する」という感じで集客ができるようになっていくように思います。これは、とても感覚的なところなのですが、個人的には、とても大切なことだと思っていますので、ぜひ、シェアさせてください。

ホームページとはマゾの世界

ホームページを新しくオープンして大成功!ということは、非常に稀です。というか、ほとんどありません。そうではなく、小さな修正や改善を繰り返して「お! 少しずつ良くなっているな」「思ったほどうまくいかないな」「ちょっとずつだけど『成長』している」「また失敗か・・・」ということが、何度も何度も何度も何度も続いて、お客様が増えていく、という感じです。一難去ってまた一難。それが果てしなく続く。そんな感じです。

ですから、現場見学会がお客さまであふれていても、正直「集客で成功している」という感覚はありません。そうではなく「また少し良くなったな」と胸をなでおろす。そんな感じです。そこが集客の奥深いところです。特に、ホームページの集客は、アクセス解析で、瞬時に、細いデータを見ることができるので、小さな失敗を、嫌というほど目にすることになります。はじめは、冷や汗ものです。胃も痛くなります。しかし、それが、だんだんと楽しくなってくるのですから、ほとんどマゾの世界です。すみません。話がそれました。話を元に戻します。

結果ではなく成長に目を向ける

集客で「成功する」というと、どうしても、見学会に何十組も集めたという「結果」に目がいきます。そして、結果にフォーカスすると「どれだけ短期間で、どれだけ楽に、その結果を手にすることができたのか?」という、期間や効率が、成功の尺度に変わってしまいます。若いIT系の社長が「成功者」に映るのは、短期間で、楽に成功できたように見える、というのが大きいように思います。


しかし、結果だけで考えると「努力の量」よりも、市場性やタイミング、ライバルの動向などの「外部要因」の影響がかなり大きいです。人が手にできる成果は、必ずしも努力の量に比例するものではないからです。人生、努力した以上の成功を手にすることもあれば、努力がまったく報われないこともあります。そのような、その時の運に大きく左右される「成功」に目を奪われるのではなく、自分自身が、努力することによって、どれだけ「成長」できたのか?を基準にホームページ集客を考えると、ブレがなくなります。失敗や小さな成功を繰り返し、得ることができる「成長」こそが集客では重要なのです。

ホームページ集客における成長とは

そして、ここで注目しなければいけなのが「集客での『成長』とは何か?」ということです。集客で「成長する」とは、お客様と「つながる」「わかり合える」ようになるということだと個人的に考えています。一方的にメッセージを発信することではなくて、メッセージを通して、お客様と「つながる」「わかり合える」ことで、集客につながっていきます。


話が非常に抽象的なので、例を紹介すると、例えば
「すべて1円!」
と安さを伝える広告は、一方的なメッセージです。安売りは、利益をなくせばいいだけなので、誰にでもできます。「成長」は、必要ありません。商売だけの関係、価格で売り込まれている感じです。そこには、人間的な「つながり」はありません

そうではなく
「家づくりで失敗しない方法を、ぜひ知ってください。特に、家づくりに関わるお金、住宅ローンは、失敗すると、取り返しがつきません。住宅ローンを組む際は、いくら借りられるかではなく、いくらなら安心・安全に返していけるかを基準に選んでください。もし、住宅ローンの内容が難しくてわからない、誰かに相談したいということでしたら、ぜひ、ご相談ください。弊社で、建てる建てない関係なく、ご相談に乗らせていただきます。」
というメッセージなら、どうでしょう?お客様の悩みを理解して、共感を得て、つながることができます。このようなメッセージを通して、お客さまと「つながる」「わかり合える」ようになるというのが、集客の「成長」です。

集客の決定権はお客様にある

簡単なことではありませんが、努力することで、少しずつ成長していけます。集客で重要なことは、お客様に「伝わる」メッセージを発信するということです。逆に、集客できないということは、メッセージが「伝わらない」ということです。ですから、ホームページ集客の良し悪しの決定権は、お客様にあります。考えに考え抜いて、半年、1年かけてホームページをつくっても、お客さまに「伝わらない」のであれば、そのホームページ集客は失敗です。

ただ、安心してください。ほとんどのホームページは、オープンしたては「伝わらない」ホームページです。伝わらない部分を修正、改善していくことによって、だんだんと「伝わる」ようになります。人も同じです。はじめから、コミュニケーションがパーフェクトな人はいません。だんだんと、わかり合えるようになります。ですから、ホームページ集客はつくることよりも、できた後の運営のほうが重要なのです

まとめ

ホームページができた後に、修正、改善をしながら、お客様に「つながる」「わかり合える」ようにする。その過程で、データを分析しながら「伝わる」メッセ―ジが発信できるように「成長」していく。という考え方で、集客をしていれば、成功を掴むことができると考えています。田坂広志先生の『未来を拓く君たちへ』という本の中で、このような言葉があります。

人生において、「成功」は約束されていない。
しかし、人生において、「成長」は約束されている。
ぜひ、一緒に成長していきましょう。

あとがき

本ホームページでは、弊社制作の工務店専用ホームページ制作システムのご案内の他にも、こういったWEB集客にお役立ていただける情報を発信するとともに、イベント開催のお知らせなども行っておりますので、お気に入りいただけた方はぜひ、ブックマークいただいて、ご活用いただければと思います。


また、ホームページでの集客でお悩みの工務店の方向けに、無料のホームページ診断も実施しております。全国の工務店300社以上のホームページを見てきた専門家が、皆さまのホームページの問題点とその対策を実例をもとにマンツーマンで丁寧に解説させていただきますので、お気軽にお申込みをいただければと思います。その他のご相談もぜひ、弊社までお問い合わせください。